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就職活動について (Class of 2020)

カメさんにもウサギさんにも負けない己の戦略で、ボスキャリは戦うべし(ボストン)
カメさんにもウサギさんにも負けない己の戦略で、ボスキャリは戦うべし(ボストン)

MBA進学を志す大きな理由のひとつにキャリアチェンジを考えて、というものがあると思います。

 

MBAはキャリアのターニングポイント

43%*のMBA生が業界や職種を変えるためにMBAを生かしたいと回答した統計もあり、皆がこの機会を経て色々な可能性が開かれることに大きく期待していることは間違いありません。ESADEは平均年齢29歳、平均して5.7年の就業経験をもった学生が集まっているので、このまま進むならキャリアを加速させたい、業界を変えるなら今だ、というキャリアの振り返り地点に立っているのだな、とクラスメートと話していても強く感じました。

 

ESADEのキャリアサービス

ヨーロッパでの就職活動においてはネットワーキングが特に大事で、ESADEのCareer Serviceが企画してくれるネットワーキングイベントでキャンパスに来てもらった企業のリクルーターとしっかり話し込むことや、積極的にLinkedInなどを使って働きたい企業・業界にいる卒業生とコンタクトを取っていくことが求められます。スタートアップに興味があれば投資家の集まりがこんなところであるよと教授が紹介してくれますし、そこから先は自分の意欲と行動で機会を広げていくことが可能な環境があります。

ヨーロッパでの就職に関心が薄い人でも、知らなかった企業の面白い取り組みを学べたり逆に名前を知っている企業でも自分とのマッチはちょっと違うかもと肌で感じることができたりと、私自身もイベントに参加してみたからこそ自分の関心のあるエリアを再確認することができたと思っています。

 

日本での就職活動 

もし日本企業や日本での就職を検討する場合は、キャンパスにリクルーターが来てくれるのを待つことや、個別に企業へコンタクトを取るよりもボストンキャリアフォーラムを活用することが効率のよい方法だと思います。

普通の中途採用だけでなく、MBA生のためにキャリアパスを用意している企業が集まってくれることや3日間で最終面接まで行ってもらえること、面接だけでなくイベントを通して企業の方と交流する時間が長く取れ、自分の関心のある企業への理解を深められるチャンスです。実際に現地での面接に呼ばれる前にWebでの審査や面談も数回行うケースが多いため、私はエントリーの締め切りに間に合うように出展企業がほぼ出揃った8月のうちに提出書類の準備を行いました。

 

海外でキャリアを積むか?日本で積むか?

ここまで一通りESADEでどのような就活の機会があるかを書いてきましたが、私自身は主に日本・アジアを主軸として考えているので、少し就活で考えていたことについてご紹介できればと思います。

私はアメリカの大学を卒業していたことから、海外で就職しないの?と聞かれることがよくありました。もちろん海外でも働きたい気持ちはありますが、働く地域へのこだわりよりも、早く成長して責任のある仕事を任されるようになりたい、また管理職でのキャリアをできるだけ早く積みたいと考えていました。もともと理系で研究職を頭においていたため、ビジネスへの方向転換をする際に大学の専攻があまり強みにならないことから、まずは学部での勉強内容に関わらず採用を行ってくれる日本で働くことが目的を達成するためにはよいオプションに感じられたのです。

同じように、実際MBAを取得したとしても英語以外の言語を話せない、就労ビザが無い、今まで身につけてきたビジネス知識は主に日本の環境に紐づいている、という手持ちのカードを冷静に見て、ヨーロッパの市場で就労ビザがあり、現地の言葉が話せてMBAを持っている人を横に並べられたときに自分を選んでもらうには頭3つ、4つ飛び抜けていないと難しいと感じています。

私の場合あくまで仕事の本質的なチャレンジに集中して取り組みたいという希望が中心にあるので、日本語が話せること自体が強みになり、最もロジスティクス面でのバリアが少なく仕事に集中できる環境があることが、成果を早く出して信頼を得ることにつながり、結果的に海外でも自分の希望するポジションで働くことにつながると考えています。

もちろん海外で生活することの難しさにチャレンジしたい、という目標の人もいると思いますし、仕事で十分海外でも通用するキャリアを築いてきた方とはスタート地点も目標も異なってきます。自分はどんなことに興味を持ち、どのような仕事を続けたいのか、キャリアのゴールをどこに設定するか、自分自身をよく噛み砕いて理解し、自分の立てたゴールに集中すること、他人と比べなくても自分のキャリアパスの妥当性を説明できることが希望とマッチする企業に出会うための第一歩だと考えています。

 

忙しいMBA生活の中でもキャリアについて考えることが大切 

実際にMBAの授業を受け始めると、関心の無かった業界に興味が湧き、あれもこれもと手を広げたくなってしまうと思います。でも授業と並行して業界研究や企業研究を行うのは一仕事です(少なくともビジネス初心者だった私の場合は…)。

MBAではBe open to new opportunitiesと言われますが、それでも興味だけではなく自分が中長期的に取り組んでいきたいと思えるか、という視点でいかに早い時点で良いマッチング先を絞り込めるか、絞った企業にどれだけリサーチの労力をかけられるかで、実際に企業の方とお話しする機会を頂けた時に有意義な時間を持てるかが変わってくると思います。

いったんキャリアをストップしMBAに進学したこの1年は、自分は何を大切にして働いていきたいのか、入学したときに思っていたよりもずっと深く考えることになりました。ESADEに関心を持って頂いた皆さま、ぜひキャンパスビジットや卒業生との交流会に来ていただければ幸いです。一緒に迷ったり挑戦したりしませんか!

 

*https://www.mba.com/mbas-and-business-masters/articles/your-career-path/mba-opens-doors-to-variety-of-careers

 

L. S. (Class of 2020 #4 女性 26歳 私費 単身