【Background】

  • ニックネーム:S.O(男性・32歳)
  • 留学区分:私費
  • 前職:プラントエンジニアリング
  • 最終学歴:国立大学理系(学部GPA:3.6 大学院GPA:3.8)
  • 海外経験: 海外部門でアジア各国において業務を約4年間従事
  • 出願スコア:GMAT:600点 TOEFL:94 IELTS:6.5

 

【目次】

1: Introduction

2: Why MBA?

3: Preparation for MBA application

4: スコアメイク

5: Essay & interview

6: 学校選択

7: その他

8: Advice and Messages

9: 一言メッセージ

 

【Introduction】

Q. バックグラウンドや職務経験などについて、教えてください。

 エンジニアリング/機械製造の会社に務める(社名とやっていることが一致しない会社)。入社8年目で、入社後3年間は国内部門に所属し、4年目から海外部門で業務に従事。休職のうえ留学。

1.  国内部門

ⅰ.経験年数:3年(2013−2015)

ⅱ.担当地域:日本

ⅲ.業務概要

環境プラントのAS(After service)におけるサイトマネジメント、フィールドエンジニア

 

 2.  海外部門

ⅰ.経験年数:4年(2015−現在)

ⅱ.担当地域:アジア(中国、マレシーア、タイ、インドなど7カ国)

ⅲ.業務概要

環境プラントの海外O&M(Operation and Maintenance)およびAS(After service)における、プロジェクトマネジメント、サイトマネジメント、プロポーザルマネジメント 、およびテクニカルセールス

 

【Why MBA?】

Q. なぜ、MBAに行こうと思ったのですか。(そのきっかけや理由を教えてください。)

 海外プロジェクト部門に参画後、多くの国のビジネスパーソンと仕事をともにする中で、自身のビジネススキルとリーダーシップスキルの未熟さを感じ、ビジネスでなくアカデミックな場所で体系的に学びたいと考えたため

仕事から離れて海外に住みたい+海外留学への憧れ

 

Q. 留学の目的や活動予定について教えてください。

  • ダイバーシティな環境下でビジネススキルを取得したい
  • 海外でインターンシップに取組み、ESADEでの学びを昇華させたい
  • アフリカや中東などまだ訪れたことのない国々に行き、知見を広めたい

 

Q. 留学後のビジョンを教えてください。 

 会社に復職し、現在携わっている製品だけなく、多くの製品の海外事業展開に携わりたい

海外支社・関係会社に所属し、現地で経営企画および事業計画に取組みたい

復職→海外勤務→海外大学院(米国博士or Executive MBA)(社費でいきたい)

 

【Preparation for MBA application】

Q. MBAを考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか。

  • 2016年:インドプロジェクトから帰国後、次のキャリアを考え際に漠然と留学を意識する
  • 2016年12月:留学準備を決意。AGOSのパッケージプログラムを申し込む。
  • 2017年3月:初TOEFL。50点台と惨敗
  • 2017年6〜12月:毎月の海外出張で勉強が進まず。TOEFL試験も申込後にスキップ・キャンセルを繰り返したため一次中断(出張を言い訳に勉強も怠がちに)
  • 2018年上半期:仕事が落ち着いたため、受験勉強に集中。TOEFL80点台まで上げる
  • 2018年5月:GWを利用しUS校にCampus Visit
  • 2018年下半期:中国出張が増え、英語ではなく中国語に囚われる
  • 2018年12月:スコアが揃わず、この年の留学を断念
  • 2019年1月:この年をラストイヤーと決め、また対象をUS校からアジア・欧州校に切り替える
  • 2019年1〜7月:TOEFL90点台まで上げる。
  • 2019年1〜8月:お盆にピークに最後のTOEFLと意気込み直前まで準備するも、直前に数週間の中国出張が入る。TOEFL100越えを諦める。IELTSに切替え
  • 2019年8〜12月:GMAT受験(またしても出張に〜、以下同じ)、Essay作成、IELTS
  • 2020年1月:アジア校(2校)に出願
  • 2020年2月:ESADE、UK校に出願
  • 2020年3月:ESADEと他数校から合格をもらい、ESADE進学を決める。受験終了。

 

Q. 大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか。(Info session, OB/OG訪問、Campus Visitなど)

  • AGOSが主催する各イベントを中心に情報を収集
  • Campus Visitは2018年にUS校を複数訪問
  • 大阪居住、周囲にMBAホルダーがいない、出張が多い理由からその他の情報は基本的にネットで収集する

Q. MBA受験準備にかかった費用について、教えてください。

 250〜300万(予備校費、TOEFL・IELTS・GMAT費、出願費、その他費用含む)

 

Q. MBA留学にあたって、必要費用(受験費用や、進学後の授業料・生活費等)はどのようにして調達しましたか。

 全額自己負担

 

【スコアメイク】

Q. 予備校はどこを利用しましたか?

   AGOS

 *AGOSにした理由:

  • 出張が多くて授業に毎回出席できないため、動画で授業復習ができる点を魅力に感じた
  • 受験開始当時に東京↔大阪の転属の可能性があり、通学の問題を考えた際、AGOS(当時)は両方に教室を有していた
  • 受験予算はミニマムに抑えたかったので、東京で他の予備校は考えず

 Q. カウンセラーはどこを利用しましたか?

   AGOS

 

Q. TOEFL/IELTSについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。 (科目別(R/L/S/W)の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)

  準備方法:

  • 受験勉強開始直後は、AGOSでTOEFLの基本を学んだ
  • TOEFL単語は、初めは本で学習したが、途中からmikanとiKnowに切り替えた
  • R/L/S/Wは特別な勉強法はなく、MBA受験生に共通する進め方で取り組んだ
  • AGOSで一通り学んだ後は、中国サイトでTOEFL参考・過去問題を繰り返し解いた
  • IELTSは2018年夏以降に開始したため、ほぼ独学。ネット上の参考問題で対応
  • 受験回数:TOEFL 15回、IELTS5回

 苦労した点・反省点:

  • 出張によりまとまった勉強時間が取れないだけでなく、試験のスキップ・キャンセルが多くあり、計画的にスコアメイクができなかった(とにかくこれが一番のボトルネックだった)
  • 途中からIELTSに切り替えたが、TOEFLよりもIELTSの方が取組みやすく受験負荷も少なかったため、より早く見極めて切り替えるべきだったと反省

【Essay & interview】

Q. 上述のカウンセラーに決めた理由、及び当該カウンセラーに対する感想を教えてください 

  • US Top校の進学でなくアジア・欧州校の進学に絞った時点でAGOSのカウンセラーのみで準備を進めた
  • 基本的に2人(日本、米国)のカウンセラーでEssayの作成を進めたが、厳しくも丁寧に対応してもらえた
  • AGOSは複数人のカウンセラーがいるため、出願校へのフィット、相性が合わない等に対応ができる点は魅力だと感じた

 

Q. エッセイについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください

  •  準備開始直後はAGOSの進め方に沿った。その後、カウンセラーと個別に調整した
  • 自身のバックグランドがMBA Applicantの中ではMinorityであることをアドバンテージに変えた
  • Essayネタだしは容易であったが、Achievementの定量的なアピールにおいて業務内容の理由から苦労した
  • Short-, Long-term futureはストーリーを飛躍させずに、自分の仕事・製品を中心に発展させた

 

Q. 推薦状について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。

  • 依頼者は同じ事業部門に所属するマネージャー(2人)
  • 海外留学のための推薦状の経験が自身を含めて誰も無かったため、事前に相談していたものの、予定より作成に時間を要した(約2ヶ月)
  • ネタ出し(内容・構成)は自分で行い、肉付けおよび清書を依頼者にお願いした
  • ESADEの推薦書はドキュメントではなく、Application サイトに入力する必要があり(字数制限もあり)、依頼者に苦労をかけた

 

Q. インタビューについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。

  • インタビューシーズン(1月〜3月)も海外出張が続いていたため、出願校のインタビューはオフラインでなくオンラインで対応した。
  • 手持ちの海外エピソードを中心にインタビューのネタ出しを進めた:成功、失敗、最大のチャレンジ、リーダーシップ(複数の海外エピソードをどのように展開させるかカウンセラーと相談した)
  • モックインタビューをカウンセラーおよびDMM英会話で行った(出願校の面接直前に2回程度)

 

Q. エッセー及びインタビューを通じて、自己PRとして、どのような内容をアピールしましたか。

  • アジア各国におけるビジネス経験を自己PRの主軸とした
  • 国内・海外現場のエピソードを織り交ぜてエッセーにオリジナリティを出した
  • 仕事で携わっている製品が環境プラントということもあり、社会貢献に対する思いをインタビュアーに伝えた

 

【学校選択】

Q. 受験校はどのように選択しましたか。

 スクールの特徴(ランキング、出身業界、ダイバーシティレベル)と当時のテストスコアから受験校を決定した

 

Q. 進学校の決め手は何でしたか。 

 ダイバーシティの高さ、スクールランキング、学校の場所(寒くない場所)

 

【その他】

Q. キャンパスビジットを行った場合、実施時期や内容について教えてください。(ビジット実施校、実施時期、実施内容、訪問した人、選考においてどのような効果があったか、など)

  • 2018年時点はUS校の出願を検討していたため、Berkley、UCLA、Duke等を訪問
  • 2019年出願時は、出願校を含めてキャンパスビジットは行わず

 

Q. 奨学金に応募をした場合、奨学金の内容や応募方法などについて教えてください。

 なし

 

【Advice and Messages】

Q. 失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。

 失敗談としては、

海外出張によりテストが受けられずに無駄な受験料がかさんだこと(10回以上ありました…)

MBA受験マイノリティで大阪に住んでいることもあり、東京の受験生と比べるとリソースが不足していることは認識していたが、MBA合格後に他の合格者の話を聞くとカウンセラー情報など知らない情報が多くあった(他メンバーの受験体験記を参考にしてください)

 

【一言メッセージ】

 受験準備の当初は、私費/純ドメ/理系/エンジニアリング業界/30歳/その他多くのマイノリティなバックグランド・環境下でMBAに挑戦することを決めたため、半分は英語の勉強の延長でした。退路を断つ決心のもと自分にプレッシャーをかけてからは、本当に自分が留学できるかと大きな不安は常につきまとい、予想通りスコアメイクには苦戦しました。こうやってMBAに来られたことは大きな喜びであります。

MBA受験を検討している人の中で、同じように自身のバックグランドやマイノリティに対して不安を持つ方もいるかと思いますが、決して不可能ではないのでがんばってください。

ESADEに来てまだ日が浅いですが、ESADEメンバーはみなさんいい人ばかりなのでこれからのMBAライフが楽しみです。

聞きたいことや分からないことがあればESADEメンバーでできる限りサポートできたらと思いますので、ぜひお気軽にご連絡ください。