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Summer intensive courseの紹介 ~Action Learning Consulting Project~

こんにちは。Co22のTKMです。今回はTerm 3終了後のSummer Electiveで受講しました“Action Learning Consulting Project”についてご紹介をいたします。

 

1.クラスの概要

当該クラスはTerm 3の最終盤で行われた“Final Master Project”の延長線のような授業となりました。Final Master Project同様、複数の企業を先に教授側から紹介され、それを選択しチームを組成、その後クライアントとのミーティングやDraft Proposalを行いながらチームとしての案を練り、Final Proposalに繋げるといった形でプロジェクトは進んでいきました。まずは主にFinal Master Projectと異なる点をご紹介いたします。

(1)  チームの組成は教授側で決定

Final Master Projectでは各人が好きなメンバーでチーム(4人/チーム)を作ることが可能でしたが、当該プロジェクトでは、①教授側がシラバス(各クライアントの情報とプロジェクト概要が記載)を共有し、学生にGoogle Formで希望クライアントのアンケートを実施、②そのアンケート結果に基づき4人のチームを構成するという流れが取られました。なお、私は既に面識があったアメリカ人(Term 1のクラスメート)、イスラエル人(スペイン語のクラスメート)、インド人(Term 2のチームメート)の3人とチームを組むことになりました

(2)  スケジュール管理も自身で実施

Final Master Projectはプロジェクトのタイムラインが大学側によって定められており、「この日にDraft Proposalを実施」、「この日はConsulting Firmからフィードバックあり」「この日が最終プレゼン日」と明確に示されておりました。一方、当該プロジェクトはタイムラインもすべてチームに任されており、クライアントとの連絡や必要に応じた教授とのミーティングも各チームで調整を行うことになっておりました。

なお、クラスは4週間の間に全3回ありましたが、1回目は各チームのタイムラインとアプローチ案のプレゼン、2回目以降の2回の授業は各チームが作っているスライドを実際にプレゼンし教授からフィードバックを受ける形で進められました。よって、他のクラスで行うようなフレームワークやケーススタディの予習・解説などは一切なく、実業務にかなり近い経験を積めたと思います。

 

2.プロジェクトの進行

私のチームはバルセロナ発のテクノロジー系ベンチャー企業のコンサルティングを担当しました。同社はオンラインプラットフォームを通じ、企業のソーシャルメディアアクティビティの分析やコンサルティング業務を行う一方、企業間での「Co-Branding」の機会創出をサポートするサービスを提供しております。

具体的なチームワークに目を移しますと、今回のチームでは、チームメイトからの推薦もあり私がチームリーダーを担うこととなったため、私はクライアントとの日程調整やチームミーティングの日程調整、教授への進捗報告を具に行う必要がありました。あまりMBA生になって以降、クラスを通じて関係者とのスケジュール調整を行うことがなかったため、実社会の業務経験を思い出す良い機会になりました。

また、プロジェクトを進めるうえで、チームとして、①ベーシックなマーケットリサーチ(特に競合分析)と②Co-Brandingの更なる需要創出に向けたプラットフォームの改善案の作成の2点に力を入れ深い議論を行うこととしました。Final Master Projectと比べるとプロジェクトの期間が少し長いためチーム内で中だるみがあったのは事実ですが、軸を定めたことにより、マーケット分析、プラットフォームの改善提案、集客モデルの改善(主にプライシングモデルの改善)、今後の資金調達プランに至るまで幅広いポイントを押さえた最終プレゼン資料を作ることが出来ました。

最終的なプレゼンテーション終了後、クライアントからは「非常にクオリティの高い提案を受けたと思う。是非他の社員にもスライドを共有させてほしい」という声と「当社の内情から他社の動向まで高いクオリティで出来ているので、もし意志があればインターンシップ生として受け入れることも検討する」と非常に前向きなフィードバックを貰うことに成功しました。

 

3.クラスを受けた感想

実は、正直このクラスを受講する気は無かったのですが、このクラスの教授がFinal Master Project時の私のプロジェクトの担当教授で、Final Master Projectのプレゼン終了後に「キミ面白いからSummer Termの私の授業受けてみない?」と声をかけてもらったことをきっかけに当該授業を受講することにしました。Final Master Projectとは異なり、自分たちでスケジュール管理を行わなければいけない点や、異なる企業を担当することで別領域のビジネスモデルの理解を深められたこと、またこれまでの授業で扱ってきた内容の復習を兼ねることが出来た点等から、非常に有意義なクラスとなりました。勿論、ESADEならではのダイバーシティを感じられるチームメイトと1か月間チームワークを共にした点も大変貴重な経験となりました。

コンサルティング業務に興味がある方や実社会での業務感覚を取り戻したい方、自分が今まで関与したことが無い産業への理解を深めたいと思う方は是非受講をしてみることをお勧めいたします。