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Foundation Week のご紹介 ~Financial Accounting編~

はじめまして!TKMです。私からは10月のFoundation Weekで開講されたFinancial Accountingクラスのご紹介をさせていただきます。
【1:Foundation Weekとは?】 

Foundation Weekは10月13~30日の約3週間に渡り、本ターム(Term 1(11月~))に向けた基礎知識の習得を目的としたコースとなります。例年は今年よりも早いタイミングで設定されているそうですが、今年はコロナウイルスの感染拡大の影響もあり、上記期間での開催となっております。 

クラスは主に①Financial Accounting、②Finance、③Career Development & Leadership Program、④Teaching & Learning Methods(ケーススタディの解法練習)、⑤Future Trends & Sustainability、⑥Academic Writing & Rigor(レポート作成時の引用記載方法等の説明)にて構成されておりました。また、Foundation Weekを前にTerm 1を共に過ごすチーム分けも発表となっており、一部のクラスはチームワークも含まれていました。そしてFoundation Week最後の2日間(10月29~30日)はConsulting Projectに各チームで取り組み、教授陣・他クラスメートを前にプレゼンテーションを実施する形で締めくくられました。 

【2:Financial Accountingクラスについて 】

前置きが長くなりました。いよいよ今回のテーマであるFinancial Accountingについてご説明します。 

クラスは計3回の構成ですべてOn Campusでの開催(コロナウイルスの影響で自宅隔離を求められている人はZoomを介し参加)。1回あたりの授業時間は90分で構成されておりました。内容は財務三表の読み方、分析手法や仕訳方法の紹介がメイン。計3回で財務三表の紹介を行うということで、第1回:貸借対照表、第2回:損益計算書、第3回:キャッシュフロー計算書にそれぞれフォーカスが当てられており、構成は比較的わかりやすいです。 

Accountingに関しては入学前にHarvard Business Publishingの教材にて予習を求められていたこと、また個人的には仕事上財務三表に触れる機会もあったことや簿記の資格を持っていたことから「これはそんなに時間を割かれないだろう…それより触れたことがないFinanceに力を入れようっと…」と目論んでおりましたが、最初の事前課題・チームワークの課題を見た瞬間にその目論見は儚く散りました。 

まず、事前課題は教授によるビデオ解説の視聴、概念紹介用の教材の読み込み、問題演習とあり量に圧倒されました。それに加え、それぞれの授業前に各チームにて課題の提出が求められておりチームワークを要することから時間がさらに取られます。 

このAccountingのクラスで初めてチームワークを行うことになるのですが、何分皆初めての経験。勿論のことながら大なり小なり苦労を経験することになります。日本人学生それぞれで違う悩みを抱えておりましたが、私の場合は以下の項目で悩みを抱えました。 

  1. まずチーム内で飛び交う英語のスピードについていけない(Listening能力に起因か)
  2. 事前知識不足や予習不足があると議論についていけない
  3. 言いたいこと、気づきがあるけどタイムリーにその言葉が出てこない(Speaking能力に起因か)
  4. 結果、なかなかチームに貢献できない 

私の場合は第1回目の課題(異なる産業に属する企業のバランスシート比較・考察)の際、上記①~④すべてに当てはまり自分の実力不足を痛感しました。 

加えてOn Campusでの授業では教授⇔学生間のInteractiveな議論もこのクラスでは行われました。ここで特段準備をしていなかった項目で運悪く目が合い指名されてしまう(Cold Call)とうまく答えられません。 

この状況に直面するとクラスやチームメンバーから置いていかれる不安に苛まれます。まず、私の場合、第2回目の課題(①簡単なケーススタディを読んだ後の費用認識の整理、②事前に指定を受けた企業の損益計算書分析)時は他のメンバーが届かないような細かいところ(企業のAnnual Reportの細部)まで確認し、成果物に織り込むことで貢献を示しました。 

また、第3回目の課題(①キャッシュフロー計算書の概念に関連する質問への回答、②B/S、P/L、付随情報から読み解き、キャッシュフロー計算書を作成)時はかなり早い段階から予習に着手し、実際に手を動かす必要性のある②のキャッシュフロー計算書の作成を早めに終わらせてしまうことで貢献を示しました。最初はチームの中でも浮き気味でしたが、計3回の課題を通じて少しずつ自分のポジションを見つけられてきたかな…と感じております。 

危機感から脱するための取り組み(主に予習)を行うと好循環が生まれ始めました。予習をある程度行ったうえでクラスに参加すると理解度も勿論深まっているため「あ、これ事前課題で読んだやつだ!」「お、この質問ならなんとなく答えられそうだぞ!」と思うようになり積極的に発言ができるようにもなりました。(但し、調子に乗って質問に自発的に答えたところ、想定していない追加の質問が飛んできて頭が真っ白になる経験もしました。人間調子に乗ると良いことがありません…) 

ちなみに、予習の一環として、日本人同士での理解度合の確認や各々で事前課題の開設をしあうことで内容の理解を深めるような取り組みも行いました。この取り組みには非常に助けられました。本来であれば英語でグループのメンバーと同じような取り組みを行うことが理想ですが、一足飛びにそこまで行けていないのが私の現状です。1か月のFoundation Weekを経ると若干耳が慣れてきたのかクラスメートが話していることは少しだけ1か月前に比べると理解でき(ている気がする)、今後は次のステップとして個人的に考えている、英語での議論への積極的な関与にトライをしてみたいと思っております。 

結論、このFinancial Accountingのクラスを通じた自身の成長は、予習の重要性に改めて気づいたことと、事前準備と復習を重ねたことで、財務三表に関する基礎知識が身についたことだと思っております。 

Term 1でも引き続きFinancial Accountingのクラスが開講されるため、より深い知識の習得と課題への取り組みを通じたチームメートとの良好な関係構築を目指したいと思います。