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UEFA(ヨーロッパサッカー協会)Marketing Case Competition (Class of 2015)

数あるケースコンペティションの中でも、ESADE生だけが参加することができる非常に魅力的なコンペティションのひとつがUEFA Marketing Case Competitionです。

 

UEFAからESADEの学生に対し、実際に直面している課題がケースとして提示され、2人1組でその課題の解決策提示に取り組む、というコンペティションの内容です。提出されたプレゼンをUEFAのMarketing Director, Training Director、ESADEのStrategy, Marketing の教授陣が審査し、上位3組はスイス・ジュネーヴにあるUEFA本部で行われるファイナルラウンドに進むことができます。

 

今年の課題は、これまでのテレビ放映だけでなくインターネットメディアを通したサッカーファンとの新たなコミュニケーションの展開と新しいレベニューモデルの構築、という内容でした。

 

提示された課題を解決するためには、FIFA, UEFAまた各国のサッカー協会やクラブとの関係、選手やクラブ間の契約、またスポンサーとの関係など様々なステイクホルダーに関してリサーチし理解した上で、クリエイティブな解決策を提示しなければなりません。その過程だけでも非常に勉強になりますが、その複雑な関係を考慮した上で誰もが納得するような解決策を提示するというのは非常に難しく、自分が持っている思考の制限を取り払って様々なアイデアを絞り出す、といったとても良い訓練にもなりました。

 

私は運良くファイナルラウンドに進むことができ、UEFA本部でプレゼンの機会を得ました。そこでUEFAのMarketing Departmentの方からUEFAについてレクチャーや裏話を聞かせて頂いたり、チャンピオンズリーグの優勝カップなどを実際に見せて頂いたりと、本当に貴重な経験をさせて頂きました。

 

プレゼン自体は、Marketing Directorなど課題となっているプロジェクトに日々関わっている方々が見に来られ、鋭い質問を頂く等、緊張に満ちたものではありましたが、質疑応答の中にも新しい発見があり、とても有意義なものになりました。さらに、このプレゼンをやりきったことが自分の自信にもなったと思います。

 

ヨーロッパに来たからには、バルセロナにいるからには、自分がこれまで興味がありながら携わる機会のなかったSports Managementについて知識を得たいと思ってはいましたが、まさか自分がUEFA本部でUEFAの方々を前にプレゼンをすることができるとは思いもしませんでした。これも、ESADEに入学することができたからこそできた貴重な経験のひとつになったと思います。

 

ヨーロッパサッカーもマーケットの中心はアジアであり、アジア人としての意見が非常に重要視される分野のひとつであると感じました。ぜひ、サッカーファンの方にはESADEならではのこういったチャンスを活かして、楽しみながら学んで頂ければと思います。