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Term2の振り返り(Class of 2014)

Term 2は冬休み明けの1/7から授業が始まり3/11~15のexam weekで終了しました。授業科目はFinance, Operations I, Strategy I, Global Context of Management, Leading Organizations の5教科で、各教科8~9回のクラスが開講されました。

 

学期全体を通して、pre-termおよびterm 1がどちらかというと理論中心の講義によってまずはビジネスを展開していく上で必要な基礎知識の習得を目的としていたのに対し、term 2ではそれらの知識を活かして実際に直面するであろうビジネス上の課題をいかに解決し、発展させていくかというより実践面を意識した授業内容にシフトしていった印象があります。

学生側も入学から数か月がたって、それぞれの個性もほぼ把握され、ESADEの特徴であるグループワークにも慣れてきて、よりリラックスした雰囲気で取り組むことができるようになってきたのではないでしょうか。そうした中でケースを中心により具体的な課題を議論することで、term 1までにはなかったアイディアの発展、新しいクラスの雰囲気というものが生まれていったような気がします。

 

次にGlobal Context of Management というちょっと耳慣れない名前の授業についてちょっと補足しておきます。この授業では、”sustainability”をキーワードに地球規模で進行している様々な問題(地球温暖化、貧困・不平等、新興国の勃興等々)を前にして今後のビジネスはどうあるべきかを議論していきました。もちろん全ての問題に対して答えが出るではないのですが、50ヶ国余りの国々から集まってきた様々なバックグラウンドをもつ学生たちとの社会的な議論を通じて、これまで気づくことのなかった問題点を指摘され、知識として持ってはいたけれども実感しえなかった視点からの発言を受け、大いにこれまでの考え方を改めさせられる講義でした。授業の最後には、UNFCC(気候変動枠組条約)を題材として、各学生が各国、および業界団体の代表に扮して今後の気候変動に対応していくための国際的な目標設定と各国のコミットメントを確立すべく議論をするロールプレイが開催されました。私は、「アメリカ代表」という環境問題ではやや不利な役割を与えられかなり痛い目にあいましたが、事前準備・会議本番を通じて環境問題という視点からみたアメリカの新たな姿が見えてきたこと、また、これまであまり味わえなかった「本気で」相手をつぶしにかかるディベートを一身に受けた経験は大変刺激的でした。全体としてESADEの特徴の一つであるdiversityが最も体現された授業だったと思います。

 

最後にterm 2では企業のCEO、NGO代表、他大学教授などなど様々なゲストスピーカーが授業に登場したことを付け加えておきます。特に企業トップの生の声を聴き、学生からは意見をぶつけることで、これまで得た知識をいかに今後ビジネスに生かしていくかのイメージがいっそう豊かになったのではないかと感じています。

 

term 3以降ではさらに実践的に、これまで得た知識、生み出したイメージを本物のビジネスに結びつけるにはどうすればよいかを体験していくことになります。

 

(2012年入学:Class of 2014)